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Belvest(ベルベスト)ダブルブレストコートのレビュー

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こんにちはトリグラフです。今日は先日購入したBelvestのコートのレビューをお送りします。購入までの顛末はこちら。

Belvest(ベルベスト)のコートを購入! - ビジネスマンのファッションTips

Belvest(ベルベスト)って?

まずは簡単なブランド紹介から。こちらは1964年に北イタリアのパドヴァで創業されたブランドで、エルメスのOEMなどを手がけていたとのこと。「マシンメイドの最高峰」といわれているそうです。

前回の購入記で値段について「ベルベストっていったらイザイアと同じくらいでしょ」と書いたのですが、やはり同価格帯のイザイアと比較されることは多いようで、ネットで検索しますと色々な見方が出てきて面白いです。ベルベストは北部、イザイア は南部(ナポリ)なので雰囲気が違うようです。まぁ両方高いよ(笑)。

全体の雰囲気は?

コート全体を見てもらうために、前回の記事でも載せた全体画像を再掲します。

うーん、カッコいい(笑)。ダブルブレストやフラップ付きポケットのディテールも相まってドレッシーな雰囲気のコートです。スーツスタイルに合わせるのにはとても良い雰囲気だと思いますし、大変気に入っています。

元々、今年はバブアーやラベンハムといったテイストのアウターを探していたのですが、結局こういうコートに行き着いてしまいました。やっぱりこういうドレッシーな雰囲気のアウターが好きなんですよね。

色はネイビー、鉄板カラーですね。私が一番気に入っているコートはキャメルですが、勿論ネイビーも好きです。

そもそも何というコート?

ただここで一つの疑問が。コートといってもいろいろ種類があるわけですが、これは何コートなのでしょうね?

私は襟の形からしてポロコートかと思いましたが、ポロコートの代表的なディテールといわれるバックベルトやターンナップカフスを備えていません。

背中はセンターベントが入っているだけですし、袖口は通常のテーラードジャケットのような4つボタンです。

一方襟の形を除けばダブルのチェスターコートかと思いますが、この上襟が垂れ下がっている特徴的な襟だとチェスターコートとは言わないかと思います。

という感じで、クラシックな雰囲気でありながらもデザインは折衷型となっていると思います。

またダブルブレストですが、合わせは浅めですので、前を開けて着てもサマになります。これは結構大事なポイントです。

素材は?

コートの生地は薄手のメルトンで、素材はウール80%、ナイロン20%の混紡です。

プロパー価格279,000円で化繊入りの生地は「ん?」と思わないといえば嘘になります。

この辺りは機能的な意味と、ブランドやセレクトショップの思惑と、色々あるとは思います。

防寒性の点ですが…それほどでもないですね。2018年1月下旬の大寒波の時に入手しましたが、やっぱり寒いですよ(笑)。裏地は背抜きですが、これは防寒性にはあまり関係ないかな。

ただ通勤経路はほぼ乗り物に乗ってますので、あまり暖かいものだと逆に汗をかくんですよね。なので他のコートも含めて割と薄手のものを選んでいます。

襟周り

続いてディテールを見ていきましょう。まずは特徴的な襟周り。

上でも書きましたが、上襟(カラー)が垂れ下がったアルスターカラーです。ただ最近よく見るのはアルスターカラーであっても下襟(ラペル)の方が大きめだったり、上襟と下襟の切り返し部分がほぼ水平だったりかと思いますので、やはり特徴的です。Pコートに近いイメージです。

それとお気付きの通り、胸ポケットがありません。個人的には素材よりもここの方が気になりました、あくまで見た目重視なので。やっぱりグローブ挿したいじゃないですか(笑)。

上に書いたように大寒波の時だとグローブしたくなるし、グローブをちょっと外したいときはやっぱり胸ポケットがあると便利なんですよね。まぁこの辺りもいろんな思惑があるのかと思います。

襟を立てるとこういう感じです。

私はコートの襟は立てて着ることが多いです。特に襟が大きめのコートだと、立てて着る方がバランスが良かったりしますからね。そのため試着の時も襟を立てますが、この表情もとても気に入りました。

またコートの襟を立てる時はストールを巻くと襟が汚れなくてオススメです。

アウトポケット

アウトポケットはフラップ付きのものです。コートのポケットとして機能的なのはやはり縦型のポケットですよね。手を突っ込みやすいし、突っ込んだ時のシルエットも綺麗だと思います。

フラップ付きはドレッシーな雰囲気ですが、手を突っ込むのはちょっと…という気がしていて、それならグローブするか、となるとやっぱり胸ポケットが無いのが気になります。

ボタン・ボタンホール

ボタンにはBelvestの刻印がありますが、プラスチック製です。

縫製は丁寧だと思いますが、一番使う(というか他はほとんど使わない)右身頃の真ん中のボタンは、ちょっと緩くなってますね。

このコートは多分キャリー品だと思いますので、これまでもいろんな人が試着を繰り返していたのだと思いますが、着脱の際は大事に扱おうと思います。

ボタンホールはすごく綺麗です。ここがベルベストの真骨頂らしいです(買ったあと知りましたが)。

袖口

上記の通り袖の処理はテーラードジャケット同様の4つボタンです。上ではターンナップカフスではないと書きましたが、袖直し前提でボタンは付いていない状態で売られているわけですから、合理的なディテールですね。

写真では分かりにくいですが、袖もかなり細く作られています。袖口の幅は11cmと、手持ちのジャケットよりも細いくらいです。ちなみに2cm程度袖を詰めています。なお切羽の処理はあきみせです。

内ポケット

コート内側には左右にポケットがあります。手持ちの他のコートは内ポケットは無いものばかりですが、やはり内ポケットは便利ですね。

右身頃ポケットの下にはブランドロゴが縫われています。

店員さんに「これってBEAMSさんの別注ですか?」と聞いたときは「exclusiveではないですね」という回答でしたが、especially for ということはやはり別注なんですかね…?



いかがでしたでしょうか。最初に書いたように、全体の雰囲気は大変気に入って購入しましたが、細かく見ていくと気になる点もあります。特に胸ポケットは欲しかったですね。

この辺りは皆様も買い物する時に色々悩むところですよね。「これ、ココが〇〇だったら完璧なのにな〜」とか。その中で購入に至るのはトータルとして納得いったからだと思いますので(もちろん値段も含む)今回の私の買い物も勿論そうなのです。

ただ私のジャケットやアウターの買い物を他の方が見た時に割り引いて考えてもらわないといけないのは、私の選択基準の中で「サイズ」がまず何よりも高い壁であり、ほとんどそこがクリアできないので、そこをクリアすると逆にあとは結構ユルユルだということ(笑)。

そんなわけで前回からサイズが合う合う言ってるのに着画が無いのはどうなのよ?となると思いますので、次回は着画を公開したいと思います。ではでは。