こんにちは、トリグラフです。今回でアイテム紹介は6回目、今日はコートの2着目です。前回紹介した記事中にも少し書いた、巷のイージーオーダー店でオーダーコートの扱いが始まった最初の頃(と思います)に作ったものです。
イージーオーダー チェスターコート
こちらは色はアイスグレーといいましょうか、薄いグレーですが少し青みがかかっています。この色が気に入って作りました。ディテールは特筆すべき点はないのですが、私にしては珍しく本切羽です。これは、あきみせでも本切羽でも値段同じですよ、と言われたからなのですが、結局後で考えるとあきみせのがよかったなという…(後述しますが)値段は5万円ほどでした。
そして実はあまり気に入っていません。
カスタムできる場所が少なかった
作った時に、ラペル幅と袖幅を詰めたいという話をしたのですが、できませんと言われました。スーツならできると思うのですが、コートではそこまで対応していなかったようです。まぁそんなものかなと思いましたが、特に袖幅は結局後で直し屋さんで若干詰めてもらうことに…
そして実は袖もやや長めです。ここも自分が最初にきちんと伝えられれば済んだでしょうね。これも気になっていたので直し屋さんに話したのですが、袖が本切羽なので直すとしたら袖口からだけどそうなるとかなり高額になるということで、こちらはやめました。いつもなら本切羽にしないのに、した時に限ってねぇ…
襟の形と襟を立てたときのおさまりも今一つ
これも多分、今作ったらもう少し洗練されているんじゃないかと思います。襟の形がフィッシュマウスといいましょうか、これは好みもあると思いますが、いまいち気に入っていません。
あと襟を立てたときのおさまりが悪いですね。襟の折り目がしっかりついている感じで、うまく立ってくれないというか…
もちろん自分のせいです
いずれも、お店のせいじゃなくて私のせいです。イージーオーダーというのはどうしてもこういうのはあるんですよね。こういうのが私があまりイージーオーダーを積極的に推せない理由です。自分の好みを明確に伝えたり、その場で好みでなければやめるといった意思決定ができないと、なんとなくもやもやした状態でオーダーを終えて、受け取ってもまぁこんなもんかなという感じで終わってしまって、結局着てみるとわざわざ作った割には…ってなりがちかなと。
でも捨てられない貧乏性
グダグダ文句を書いてますんで、だったら捨てろという感じなのですが、まぁ目をつぶって着ています。生地はやっぱりきれいだなと思いますし、5万円したとなるとなかなか捨てられないですね、私の感覚だと…
コーディネートは?
コーディネートの幅もキャメルに比べれば狭い気がします。ネイビースラックスなら問題ありませんが、意外とグレー系が合いません。コート自体はごく薄いグレーなので、ミディアムグレー~ダークグレーならコントラストは問題ないはずですが、少し青っぽいのがネックなのか、いまいち合っている感じがしないんですよね。というわけで登場機会は少なめです。
まとめ:いい勉強になりました
別にこのコートが初オーダーというわけではなかったのですが、やっぱりもやもやしたままオーダーするとあとで後悔するなということを改めて感じました。とにかく自分の要望ははっきり伝えないとダメですし、そのためには自分の希望のイメージを明確に持っておく必要があります。
しかしこれだけ勉強した後のオーダーでもやはり失敗があるんですよね。すべて自分の未熟故のものではありますが、それにしてもオーダーは難しいです。
結局このオーダーコートの後はコートを作っていません。EIDOSのがぴったりだったし、他にも何とか既製品でコートを見繕っています。
今回は以上ですね。ちょっとネガティブなレビューとなってしまい、もしかしたら気分を害された方がいらっしゃるかもしれませんが、自分の失敗談やオーダー初心者が陥りがちな失敗を書くのも良いかと思い書きました。お店を批判しているわけではないので、そこは誤解のないようお願いします。ただ、これは数年前の、イージーオーダー店でコートのオーダーが始まったころに作ったアイテムですから、今ならもっといいのが作れるのではないかと思っています(カスタムできる箇所も増えているでしょう)。今年はスーツかコート、どちらかは買おうかと思いますが、コートを買うならもう一度オーダーにチャレンジして、オーダーコートはダメだったという過去の自分と訣別したい…って大げさですね(笑)。
前回紹介したEIDOS(グレー含め2着)とこのコート以外ですが、ネイビーのバルカラーコート、グレーのバルカラーコート、ベージュのトレンチコートで6着となります。着用頻度はEIDOSのキャメルに次いでベージュのトレンチですかね。やっぱりキャメルやベージュは明るい感じで、冬に着るとインパクトがあっていいなと思うんですよね。
次回はシャツ編です。シャツについてはスーツ同様、サイズが合えばあとはどうでもいいという感じなので、レビューは薄くなります(笑)。
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