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【小柄・低身長な男性のスーツスタイルTips】10 小柄メンズのコート選び

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こんにちはトリグラフです。今日はこのシリーズ最大の難関、小柄な男性のコート選びについてです。前回の記事はこちら。

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小柄な男性に似合うコートは?という考えは捨てましょう

小柄な男性に似合うコートは何か?バルカラー?トレンチ?チェスター?ポロコート?あるいはダッフル、モッズ、はたまたバブアーみたいなものか…基本的にそういう考えは捨てましょう。大事なことなのでもう一度書きますが、コートのデザインによって似合う似合わないを考えるのはやめましょう。似合うものを探す(作る)のです。
小柄な男性に合うコート(アウター)というと、丈が短いほうがいいとか、チェスターコートは似合わないとかいろんな話が出てくると思いますが、まずそもそもビジネススタイルに(極端な)ショート丈アウターはナシなわけです。少なくともジャケットは隠れないといけませんのでね。

それからチェスターコートが似合わないというのは、多分大学生的な考え方なんじゃないかなと思います。チェスターコートは襟の形がテーラードジャケットと同じですから、大人っぽいイメージはあります。一方で大学生ならショート丈アウターだろうが自由に着られるわけですので、小柄というとどうしてもショート丈アウターに流れがちで、それがカワイイというイメージにつながりやすく、逆の「大人っぽい」チェスターコートは似合わない、という連関なのではないかなと(私の想像ですが)。
私の結論はこうです。バルカラーコートの中にも、似合うものもあれば似合わないものもある。トレンチもチェスターもそうです。ただしもちろん「似合うもの」は圧倒的に少ない。だから頑張って探すか作るかです。 

小柄な男性のコート選びはサイズ合わせが全て

このシリーズでは基本的に、各アイテムのサイズを合わせることは前提としたうえでの「小柄な人特有の違和感」を消すためのTipsを書いてきましたが、コートについてはサイズを合わせることがスーツ以上に困難です。

ですのでここではサイズ合わせで重要な点を書いていきます。なお既製品を直す前提で書きますがオーダー時も注意点は同じです。

◆着丈
コートの印象を決める着丈ですが、膝がギリギリ全部出る程度が一番いいと思います。膝が出る丈だとコートに着られている感はなくなる(身幅等がきちんとあっている前提)一方、ある程度のドレス度は確保できます。

最近のコートのサイズは着丈はやや長め(膝下)となってきていますが、小柄な男性はここはトレンドに乗るべきではないと思います。着丈が長くなるほどコートの面積が大きくなり、小柄な男性はバランスが取りづらくなります。
一方でスーツの着丈より少し長い程度のコートも今ひとつです。ラベンハムのキルティングコート等が該当しますね。これは多分、こういったコートは身幅もややゆったり目で着ることが想定されていてかつ直しも難しい素材であることが理由ではないでしょうか。

◆袖丈
着丈と同様かあるいはそれ以上に重要なのが袖丈。よく手の甲がほとんど隠れたようなコートを着ているビジネスマンを見かけますが、あれですべてが台無しになります。

袖丈は『シャツがのぞかない範囲でできるだけ短くする』のがいいかと思います。私の場合だと、シャツの袖丈より1-2cm長いだけで手の甲はほとんど出ています。

この辺、ショップスタッフによってはやや長めの袖丈(手の甲が半分以上隠れる丈)でも可とする場合がありますが、断固詰めましょう。

バルカラーやトレンチだと袖口にベルトが付いていたりしますが、ベルトを移すか肩から詰めるかで解決できます(お金は余分にかかります)。

◆身幅
これも超大事。特に私のように痩せ型だと身幅がかなり余ります。傾向として、バルカラーやトレンチは身幅がゆったりめなことが多いです。

そういう意味ではテーラードジャケットの流れを汲むチェスターコートの方がサイズは合わせやすいかもしれません。
また、特に着脱可能なインナーがついているバルカラーコートは、そのせいで身幅直しが困難な場合があります。

インナー外せば秋口から春先まで着られるのでコスパ良いですよ〜、といったショップスタッフの甘言に乗せられてはいけません。

少し意外かもしれませんが、コートに限らずインポートアイテムはたまに身幅がやたら狭いものがあります。例えばこちらの記事で紹介しているEIDOSのチェスターコート(サイズ42)の身幅は46センチとかなり狭いです。

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コートで身幅46センチなんて着られるの?なんて思う方がいらっしゃるかもしれませんが、私はこれでも余裕はあります。それくらい痩せ型です。

またこのコートは着丈もそんなに長くなくて直ししなくても膝が出るんですよ。私にとっては神コートです。

◆肩幅
これは実はスーツでもそうなのですが、とにかく見た目重視なら肩幅はやや狭めの方がいいと思っています。私の場合(スーツの例ですが)、とりあえず肩幅はオーダー店のスタッフのオススメで一度頼んでみて、出来上がりの試着時にやはりもう少し詰めてくださいとお願いすることがあります。

理屈としては少しでも縦長のラインを強調するため、ガバガバのコートを着ているという印象を払拭するためです。
勿論スーツの上から着られないほど狭いとか、コート着てたら電車の吊革につかまれない(腕が上がらない)というのは論外で、気持ち狭めという程度です。
またこれも基本的なことではありますが、三つボタンのチェスターコートの場合、通常はスーツ同様に中一つ掛けにすると思います。そうするとその分肩幅(や身幅)にも余裕が生まれますので、試着時は注意しましょう。
またラグランスリーブのものは、ダメというわけではないと思います。ただしラグランスリーブといっても肩の落ち方はコートによると思いますので(勿論見た目だけで言えばスッと落ちる方がいいです)見極めがいるかと思います。ラグランスリーブのコートは持っていないためよくわかりません、すみません。
身幅、肩幅については、小柄といっても上半身がガッチリしている方には当てはまりにくいと思いますのでご了承ください。

◆袖幅
やや妥協の余地があるのが袖幅かと思います。基本的に袖丈をうまく調整しておけばカバーできます。また肩幅や身幅を詰める過程で袖幅も勝手に詰まってくる可能性がありますので、ショップスタッフと相談しながら考えましょう。

 

簡単にいうとどの部位のサイズも極めて重要です。特に着丈、袖丈、身幅のどれかを見誤ると即死です(ファッション的な意味で)。

ぶっちゃけ冬に限れば、これまで9回にわたって書いてきたことなんてコートの選び方一つで吹っ飛ぶわけですよ。オフィス内はともかく、外に出る時はコートの印象で8割位決まると思いますしね。
こうして書いてみると、サイズ合わせが難しそうという意味で小柄な男性に似合わない(似合うものを探すのが難しい)のはバルカラーやトレンチでしょうか。

ディテールや柄は?

ディテールについてはあまり気にするようなところはないかと思います。例えばチェスターコートのラペル幅なんかも、スーツの例を敷衍すれば細めにした方がいいかもしれませんが、襟を立てて着るならどうでもいいとも言えますし、そもそもスーツより広めでもおかしくはないですし。
柄についてはスーツ同様、あまり大柄のものを避けた方がいいでしょう。最近大柄のコートを着ているビジネスマンも見かけますが、自分がやるとなるとやはり違和感がある気がします。

 

以上でコート選び終了です。今回は画像無しですが、文章は気合を入れて書きました。とにかく小柄男性にとってコート選びはサイズが全てで、かなりこだわらないとまずいです。ですが私のような小柄痩身男でも神コートが見つかったりしますし、今はオーダーもありますからね。是非小柄な皆さんもこだわって選んで(作って)神コートを見つけてください。

さて、小柄な男性のスーツスタイルTipsは今回で一旦終了です。コートはちょっと時期的にずれてしまいましたが…次回は蛇足になりますがまとめなどを書いてみたいと思います。

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