こんにちはトリグラフです。忘れた頃にやってくる本シリーズ、今回は(少々遅れ気味ではありますが)オフィス向けニットを選ぶ時のポイントを書きたいと思います。
ウォームビズの広がりで、冬はオフィスでニットというのは定着していると思います(ダメな職場やシーンはあると思いますが)。とはいえオフィスで着用するなら、押さえておいた方がベターなポイントがいくつかあると思います。
ポイントその1:Vネックでハイゲージが基本
オフィス向けのニットはVネックでハイゲージ(編み目が詰まっていて見た目がサラッとしているもの)が基本かと思います。
まず首回り。Vネックならネクタイも見えやすく、ジャケットのVゾーンと馴染みも良いですよね。馴染みが良いというのは、あまりニットが目立たず、タイドアップしたスーツスタイルのドレッシーさが損なわれにくいということです。
雑誌ではクルーネックニットを推している例もありますが、そういう場合はネクタイのノットをニットの首元からはみ出させるような着こなしが載っていますが、やはりシーンを選ぶかなと思います。
Vの深さですが、ニットの上端からまっすぐ測って15〜20センチ前後のものがいいと思います。別の言い方をすると、ネクタイがノット(結び目)から下数センチ見える感じですね。
これより多少深くてもいいと思いますが、浅いとノット部分だけが見える感じになり、少し印象が変わります。
次に編み目ですが、これはハイゲージ(編み目が密で凹凸が少ないもの)が基本かと思います。ミドルゲージを合わせる場合は、ジャケットやネクタイも冬っぽい素材のものにしないとニットが浮いてしまいますが、やりすぎるとカントリー調になってしまいますし、ハイゲージが無難でしょう。
サイズについては普通に選べばいいと思います。極端に太かったり細かったりしなければいいかと。
また、プルオーバーだけでなく、カーディガンも良いと思います。特にオフィスで着脱する場合はカーディガンがスマートですね。
それと長袖ではなくベストも良いと思います。オフィスや通勤経路の温度に合わせて選んでいいかなと。
ただし、スリーピーススーツのベストのニット版のようなベスト(以下、便宜的にニットジレと呼びます)は、少々選び方にコツが要りますので、後述します。
ポイントその2:色は他アイテムとのコーディネートを考慮する
さて、首回りの形や編み目は正直それほど悩まないと思いますが、色は悩みどころですね。
無難なのは勿論グレーやネイビー。またブラウンもいいでしょうね。特にグレーならどう合わせてもおかしくならないと思います。
また同じグレーでもライトグレーとダークグレーで印象がかなり変わりますので、スーツやネクタイとのコーディネートを考えても同系色で明るさ違いで持つのも良いと思います。私も下のようにグレーは色違いで持っています。
一方、上記のオフィスの基本カラーから外れた色はどうかというと、私は悪くないと思います。特に暗めのグリーン(カーキ)やエンジ、濃いめのベージュなどは比較的使いやすいかと思います。
ただし例えばエンジのニットの時はネクタイにエンジの入ったものにする(エンジ一色だとそれはそれでやりすぎかもしれませんので、ネイビーとエンジのレジメンタルとか)など、少し工夫が必要かもしれません。
また柄ですが、やはり使いやすいのは無地ですね。柄は基本的にスーツ・シャツ・ネクタイで取り入れれば十分と思います。
着用時はベルトはしない
さて、実は今回の記事で1番書きたいのがこれです(笑)。
ニットの丈は大体ベルトの下まで来ると思いますので、ベルトをしてニットを着るとベルトの形が浮いて出てしまう場合があると思いますが、私はこれ結構気になるんですよね。
なので今日はニット脱がないな、という日はベルト無しにした方がスッキリしたシルエットでいいと思います。
気温によって着たり脱いだりする場合や、カーディガンの場合はベルトをしたほうがいいかと思います。
ニットジレならタイトなものを!
さて最後にニットジレについてです。実は私は最近こればっかりです。オフィスもそんなに寒くないので袖無しでも十分なんですよね。
私が着ているのはGran Sasso(グランサッソ)のもので、こちらの記事で紹介しています。
このニットジレですが、前立ての下の方の処理を見ても、スリーピーススーツのベストのニット版として作られているのが分かると思います。このタイプのはしりはこのグランサッソだと思いますが、今はセレクトショップのオリジナル等も出てきていますね。
このタイプを着るならかなりタイトに着た方がカッコいいと思います。元々、スリーピーススーツのベストがかなりタイトに着るようなデザインで、ウエスト部分に絞りがあるようなものですので、それに準じた着方がしっくりくると思います。
ニットであれば伸びますので、そういう意味でもタイトフィッティングと相性が良いと思います(タイトに着ても窮屈感が少ない)。
グランサッソのものは下の写真のようにくびれたシルエットとなっています。
また着丈もベルトがギリギリ隠れる程度が良いかと思います。このタイプならベルトの形が浮き出ることがないのでベルトをしていてもOKです。
今回はオフィス向けのニットについて書いてみました。ニットを着ることで暖かくなるのは勿論、ファッションとしても着こなしに幅が出ると思いますので、寒くはない職場でもベスト等で取り入れるのも良いと思います。ではでは。