こんにちはトリグラフです。このシリーズ、前回、前々回と私の(無駄な)こだわりが炸裂した感じでした。
今回はさらっと流します(笑)。サイズの重要性を書いた回で書いたように、デザインや生地は自由度が大きいですからね。
デザインはお好みで
まずデザイン、これはダブルかシングルか、2つボタンか3つボタンか、といったところですが、私はシングルしか持ってないんですよね。
小柄でやせ型の人はダブルってどうなんだろう、と思ってましたが意外といけそうなので今度作ってみたいですね。
ボタンの数ですが、これはデザイン的にどちらが好きかで決めていいでしょう。
3つボタンといっても1番上のボタンは留めない「段返り」が多いと思いますから、形はあまり2つボタンと変わらなくなるかもしれません。
生地は大柄は避けましょう
次は生地ですね。まず色ですが、何回か書いています通り、小柄な人ならやや明るめがいいでしょう。暗めの生地だとどうしてもキツイ印象になるといいますか、より小柄に見えると思います。
やや明るめのスーツを着ても悪目立ちしにくいのは小柄ならではの利点です。ただし「やや」明るめという程度です。もちろん、もうやや明るめのスーツを持っているならそれより暗めの物でもいいでしょう。
次に柄ですが、これはあまりに大柄の物は避けましょう。チェックであれば、格子のサイズが4センチ程度まででしょうか。
これも考え方はラペル幅やフラップ幅と同じで、柄のサイズは生地で決まっていますから小さいスーツになれば比較的大柄に見えてきて、やはりバランスを損ねます。
まぁあまりに大きい格子だとそもそもビジネスで使いづらくなってしまいますので、そういう意味でも4センチ程度かなと思います。
ただ格子の線の細さにもよるとは思います(細いもののほうが格子自体が大きくても馴染みやすいです)。
私のチェックジャケット。格子サイズは縦3センチ、横2センチほどです。
あとは梳毛(さらっとしていて光沢のある生地、普通のスーツ生地)か紡毛(ザラっとしていて冬っぽい生地、ツイードとか)か。
これは使う季節によりますが、小柄な人にとってヘビーな紡毛生地はやや合わないかもしれません。
既製服の場合は完成品を見て試着しながら選べますから自分に合う・合わないはわかりやすいと思いますが、イージーオーダーでバンチブックから選ぶ場合は要注意です。特に柄物はイメージしづらいですからね。
ディテールもお好みで
生地が決まったらあとのディテール、これはもうお好みです。
イージーオーダーなら本切羽にしようが水牛ボタンにしようがお台場仕上げにしようがキュプラ裏地にしようが予算に応じてご自由にというところです。
イージーオーダーならこういうところにこだわらないと…という人もいらっしゃるかと思いますが、小柄な人にとってはもうサイズを合わせて違和感を消すのでおなか一杯だったりします(笑)。
私はいつもボタンや裏地の色は標準品の中から店員にオススメを聞いてその中から選びますね。
さて、以上で小柄な人のスーツ選び、一応完了です。ただしお気づきのとおり、記事の順番とスーツ選び(オーダー)の順番がほぼ逆なんですよね。
今回、この順番で記事を書いたのは全体の構成を考えてのことで、まず最初に小柄な人のスーツ選びで気をつけるべき違和感の事を書いておいたほうがよいと思いましたのでこの順番となりました。
実際には生地(色柄)選びから入るわけですが(既製品もそうですよね)、特にオーダーの場合、最初の生地選びでは選択肢がかなりひろいですから、ここで選ぶのに疲れてしまいますと重要なフィッティングを適当にやってしまうことにもなりかねませんのでご注意を。
このシリーズ自体は【小柄な男性のスーツスタイルTips】ですので、スーツを選んで終わりじゃないですからまだまだ続きます。次回はシャツの選び方です。
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