こんにちは。今日はオリエンタルのアルバースの履き心地についてレビューします。
ただし、スエードのアンラインモデルとなりますので、表革で内張ありのモデルだとだいぶ違うかもしれませんのでその点はご了承ください。
外観レビューはこちら。
目次
スエードならではの表情
履き心地の前に、履いた時の画像を。
日のあたり加減によって表情がかわるのは表革でもあることですが、特に1枚目はスエードならではの表情があらわれているかと思います。甲革とサドル部分で表情がことなり、サドルの窓部分の印影が強めに出ていて味わい深い表情です。
一方、2枚目は日が直接当たらないところで撮っています。実際に自分で見るのはこういう感じの表情が多いですね。
前回も書いたように、モカ縫い部分の色が少し目立ちますし、全体の色もやや明るめですので、コーディネートに少し注意が必要です。
例えば(まだレビューしてませんが)今年オーダーしたブラウンのジャケットとの合わせだと、やや靴が浮いたように見えてしまいます。
そのため手持ちのアイテムだと、ネイビーやグリーンのジャケット、コットンスーツと合わせていくのが良さそうです。
一方でカジュアル使いはしやすそうですので休日も履いていきたいですが、休日はどうしても足休めの意味もありNBばっかり履いてしまうんですよね。
とても柔らかい履き心地
さて、履き心地についてです。何度か履いた感想ですが、履き心地は想像以上に柔らかいです。
アンラインドのスエードということはもちろんあるのですが、それにしても柔らかい。グッドイヤーウェルトでもこんなに柔らかくなるの?という感じです。
他にローファーは3足持ってますが、柔らかさはダントツでこれですね。感覚的にベルジャンシューズじゃないのかな?と思うくらいです(持ってませんが)。
柔らかい故にか、歩行時の地面からの衝撃を結構感じます。ソールはダイナイトソールで、ラバーソールをよく履いている私からすると馴染みのあるソールのはずなんですが、本当に同じソールなのかと思うほどです。中底とかの作りによるんでしょうかね。
革靴に馴染みのある方ならご存知のように、柔らかい靴=長い時間歩いても疲れない靴、ではないんですよね。むしろ疲れや痛みが出やすいこともあります。
私も、ソールの薄い靴でそういうのは経験済みでしたが、ダイナイトソールでもそういう感じになるのか…と思いました。
今のところは、会社に1日履いていってひどく疲れるということはないのですが、休日に1日中歩くとか、旅行に履いていくというような場合には少し不安な感じがあります。
捨て寸には注意
捨て寸が少ないことはデザインからも分かっており、それが気に入ったポイントでもあるのですが、それにしても捨て寸はほとんどありません。
私の選んだサイズはUSサイズの6.0。UKサイズで大体5.5(たまに5.0)を履く私にとってはいつものサイズではあります(UKサイズに+0.5したUSサイズは大体同じサイズです)。
ただし、私は足長でみればUK6.0、US6.5の方が近いです。ではなぜいつもUK5.5を履いているかというと、甲が低いのでフィット感を増すためにハーフサイズ下げて履いているというわけです。
このアルバースも同じ気持ちで、普段履くサイズからUS6.0を中心に上下のサイズも試着しました。
6.5については、6.0に比べるとフィット感が優しめでしたが、踵はついてくるなと感じました。ただ少し革が伸びた時の踵抜けが不安でした。一方5.5は明らかに攻めすぎで、長さも足りなさそうなフィット感。というわけで真ん中の6.0を買って万全、だったはずですが、捨て寸のことだけ考えると、US6.5のが良かったかもしれません。
初めて履いた日は、爪先が「かなり気になる」感じでした。数回履いた今は「時々気になる」といった感じですね。
試着時は、幅やカカトの浮きのチェックはしますが、爪先のチェックというのは漏れていました。今まで、それで問題もなかったですので…
そういうわけなので、アルバースの購入をお考えの方は、爪先の感覚のチェックは(靴にダメージを及ぼさない範囲で)入念にされた方が良いかと思います。
ゴミが付着しやすい、かも
これは履き心地とは異なりますが、毛足の長いKUDUスエードならではの特性で、スエードにゴミが付着しやすい、というのはあるかもしれません。
ちょっとした紙片、プラスチック片などが付着しやすいのですが、毛足が長いので埋もれる感じで、ちょっと取りにくいように感じました。
砂埃なども溜まりやすいと思いますので、こまめにブラッシングしていきたいですね。
今回は履き心地のレビューでした。最初にも書いたように、スエードのアンラインドなので少し定番から外れたモデルであることはご了承下さい。
アンラインドなので柔らかな履き心地は想像していましたが、底からの衝撃が少し強めなのは想定外でした。ローファーでそんなに長距離を歩く方も多くはないかもしれませんが、使い方によっては疲れやすく感じるかもしれません。
捨て寸も少しクセのあるところですね。もしもう一足買うなら、US6.5にして長さを確保しつつ、緩くなったら甲裏にタンパッドを貼るような対策をするかもしれません。
いろいろ書きましたが、わたしの主な用途である仕事用では大きな不具合はないので、特にこれからの夏シーズンは週一で履いていきたいと思います。ではでは。