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手縫いにこだわる2アイテム

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こんにちは。今日は、私が「手縫い」にこだわる二つのアイテムをご紹介します。

目次

手縫いの良さを実感できる2アイテム

「手縫い」というのは、時として高級品の代名詞として使われます。実際に、同じ箇所を縫うのに手縫いの方が工賃が高いと思いますので、高級(高価)なことが多いでしょう。

ただ「手縫い」の良さとはなにかというと、高価であることそのものに価値を見出すのでなければ、機械縫いと比べてどう違って、どう良いのかを知っておきたいところです。

私としては更に、自分自身で「手縫い」の良さを実感できることが大事だと思います。手縫いの特徴を解説したページは沢山あると思いますし、それは勿論その通りなのでしょうが、自分で実感できて初めて、手縫いにこだわる価値があると思います。

なーんて偉そうなことを書いてますが、イージーオーダーのスーツやシャツばっかり着てるワタクシ、手縫いがふんだんに用いられたアイテムなんて持ってません(笑)。

だけどそんな私でも、これは手縫いじゃなきゃ!とこだわってるアイテムが二つあります。要するに見た目が全然違うぞ!というアイテムなんですが、今回はこれをご紹介しようと思います。

その1 ポケットチーフ

一つ目はポケットチーフです。ポケットチーフのどこが手縫いかって、もうこれは縁しかありませんね。

比較画像があると良いのですが、あいにく機械縫いのものは捨ててしまってまして…手縫いのものはこちらです。

縁のアップはこちら。

このふっくらした縁が手縫いの証。ポケットに入れるとこんな感じです。

比較画像がないのでアレですが、機械縫いのチーフと比べるとポケットに収まってる時の表情が違います。手縫いの方が表情豊かで、立体感が出る感じです。

この写真は50cmくらい離れて撮影してますが、1〜2mくらい離れてみても、縁が手縫いかどうかはわかると思います。

まぁ、別に他人から何か言われることはないのですが、自分で挿して、鏡を見て、気分が上がるかどうか。私は上がります、というか、機械縫いだと下がります(笑)

そんなポケットチーフのオススメは、やはりMUNGAI。最初に買うなら白無地リネン一択でしょう。というかこれ一枚でも10年戦えます。たまには洗いましょう。

リネンの小さい布の値段が6千円…ではなくて、チーフの世界の一流品が6千円と考えれば安い。その気になれば年間200回くらい登板可能で、清潔感アップの効果も抜群です。

その2 スフォデラータのネクタイ

二つ目はスフォデラータのネクタイ。剣先に芯がなく、裏地もない製法のネクタイです。

最近だとJOHN COMFORTのオーダーネクタイをスフォデラータにしました。

大剣先の裏はこんな感じです(緑ばっかり…)。

剣先を丸めて(もしくはたたんで)手縫いで仕上げています。多分、この丸めた部分が細ければ細いほど高い技能が必要なのかなと。

表はこんな見え方。

剣先のヒラヒラした頼りなさげな感じなのが好きです。そして1番左のネクタイがわかりやすいのですが、裏の折り目がうっすらと表にまで響いてますよね。これもたまりません(笑)。

これを締めるとどうなるか、ですが、基本的にVゾーンは変わりません。剣先のヒラヒラした頼りない感じは、果たして他人に伝わっているのか…まぁ、99%伝わってないでしょう(笑)。

多分チーフよりも自己満足の世界ですが、あくまで「手縫いの良さを自分が実感できる」ことが大事なんです。

ちなみに、剣先をミシンで縫っているスフォデラータのネクタイもたまに見かけます。個人的にあまりオススメしないのでリンクは貼りませんが、楽天でスフォデラー「ト」で検索するとかなり出てきます。価格がかなり安いので、雰囲気を試してみたい方には良いのかもしれません。

ここからは私の観測範囲での話ですが、最近、以前はスフォデラータが当たり前だったブランドが、普通の裏地あり仕様のネクタイを出すようになってきている気がします。

上で紹介したジョンコンフォートがまさにそうで、以前はBEAMSさんの取扱品はすべてスフォデラータだったと思うのですが、裏地あり品が多くなってきたようです。

スフォデラータは手間のかかる仕様なので、裏地あり仕様に変えることでコストダウンを図りつつ、上代アップを抑えている、という構図があるように感じています。まぁ、あくまで素人考えではありますけどね。

そんな、すこし買いにくくなりつつあるスフォデラータのネクタイですが、最近気になっているのがステファノカウのものです。

こちら、昔からブランドの存在は知ってましたが、購入には至っていませんでした。しかしこのふっくらした綺麗な剣先処理でこの価格なら、今の水準ならなかなかお買い得じゃないでしょうか。

そして、今回検索していて知ったのがこちら、ワイアンドテーラーさんのネクタイ。

パターンオーダースーツやオリジナルネクタイ等のアイテムを扱うお店のようですが、スフォデラータで1万円前後の価格はなかなか魅力的。試しに買ってみようかなとも思います。

ちなみに、こちら星2のレビューがついていますが、おそらくスフォデラータという仕様をご存知なく、好みでもなかった方が購入されたものと思います。

私はスフォデラータの剣先の頼りない感じが好きなのですが、それが好きではない方もおられますので、もし初めてスフォデラータのネクタイを買う場合は、お店でどんなものか見ておいた方が良いかもしれません。



チーフの方は、手縫かどうかに関わらずアイテムそのものとしてもかなりオススメです。挿す習慣のない方には、ぜひ試していただきたい。恥ずかしい?大丈夫、誰も見てないですよ(笑)

スフォデラータの方は、好きな人は好きかなという感じですね。私は超好きです。セッテピエゲも好きですが、あくまで剣先の仕様がスフォデラータのものが多いから、という理由で好きです。

多分、イギリス系のカチッとしたスーツに合わせるとちょっとアンバランスになったりするかもしれません。まぁそれも、自己満足の世界かも。

「手縫い」というのは何となく魅力的な響きですが、この2アイテムはその良さが比較的お手頃に感じられるのではないかと思いますので、興味のある方は是非お手に取ってみてください。ではでは。