こんにちは。今日は、初めてUNIVERSAL LANGUAGE MEASURE'S さんでシャツをオーダーしたのでレビューをお届けします。
目次
- オーダーシャツの値段も高騰
- UNIVERSAL LANGUAGE MEASURE'S の紹介
- オーダーしたのはこちらの3枚
- 調整箇所には制限あり
- ディテールは充実、縫製はそれなり
- サイズはやや妥協しだけれど、満足!
オーダーシャツの値段も高騰
昨年からの価格高騰の波に例外はなく、オーダーシャツも当然上がっています。
これまでシャツは基本はビッグヴィジョンさんで作ってきました。シャツのネックサイズ34に対応している他、肩幅やバストなども細かくサイズ調整できます。
1番安いポリエステル混紡生地でも種類は十分あるうえ、3枚まとめてオーダーすると税込でも1枚5千円という安さでした。、
そのビッグヴィジョンさんですら、昨年2度値上げがあり、結果1番安い生地3枚まとめ買いでも1枚6,600円。
それでも十分安いですが、それなら他にもいくつか選択肢はあるかなと思っていたところ、UNIVERSAL LANGUAGE MEASURE'Sさんが年末からオーダーシャツフェアをやっていたので、今回はこちらでオーダーすることにしました。
UNIVERSAL LANGUAGE MEASURE'S の紹介
こちらは「洋服の青山」を展開する青山商事系列のお店。昔「ツープライススーツ」で有名になったスーツカンパニーの上位レーベルがユニバーサルランゲージで、そこから派生したパターンオーダーのレーベルがユニバーサルランゲージメジャーズになります(多分)。
最近はこれらのレーベルをひとまとめにして「スーツスクエア」になってるお店もあるみたいですね。
既製服のユニバーサルランゲージは、これまでも時々お店をのぞいていました。価格帯としては大体セレオリより少し安いくらいで、デザインも悪くないですし、時々、買ってもいいかな〜と思うものもあります(といいつつ購入に至ってませんが)。
今回はメジャーズ(以下、長いのでこう呼びます)の方で、シャツ2枚で税込11,000円〜というキャンペーンをやっていたので利用しました。
オーダーしたのはこちらの3枚
今回オーダーしたのはこちら。
ベージュ、ロンドンストライプ、そしてドビー織のホワイト。
ベージュとロンストはコットン100%で1枚7,700円、ホワイトはポリ混紡で5,500円。3枚で20,900円でした。
元々、ベージュのシャツにトライしようと思っていたのと、ロンストのシャツが欲しかったところ、フェア対象の生地で丁度良いのがありました。
実は昔もフェアを覗いたことがあったのですが、その時はロンストの生地が無くてオーダーをやめたという経緯があります。オーダーシャツフェアは半年に一度くらいやっているようですが、フェア対象生地はその時その時で変わるようです。
調整箇所には制限あり
さて、まずはメジャーズさんのオーダーのシステムを簡単に説明しますと、ゲージ服を着てそれをベースに寸法を調整していく、いわゆるパターンオーダーですね。
オーダーシャツの場合は、肩幅とバストはゲージ服から調整不可で、ネックサイズ、袖丈、着丈は調整可能です。
シャツデザインとして、サイズバランスが異なる3種類があり、それぞれでゲージ服が何種類もあるので、大体の人は自分に合うサイズが見つけられるかなと思います。
まぁ、そこから少しはみ出すくらい痩せてるのが私なんですが(詳しくは後述)。
あとは襟型や袖口のデザイン、ポケット有無、ボタンの種類等を選ぶといったところですね。この辺のバリエーションは一通りは揃っているかなと思います。
ディテールは充実、縫製はそれなり
続いてディテールを見ていきます。今回は3枚とも同じ仕様でつくりましたので、以下はロンストを例に見ていきます。有料オプションはつけておりません。
ちなみにディテールはこちらのページで確認できます。
まずはシャツの顔ともいうべき襟型。
メージャーズさんの中ではホリゾンタルと呼ばれる襟型。最近はもう少し閉じ気味の襟型が流行りだと思いますが、私は相変わらずこれくらいが好きですね。
普段作っているビッグヴィジョンさんと比べると、襟が少し大きめです。ジャケットやジレからはみ出しにくいという点では好ましいですが、自分が華奢なのであまり大ぶりの襟はバランスが悪いです。個人的にはもう少し小ぶりの方が良かった。標準体型の人なら問題ないかと。
私は基本的に襟先のカラーキーパーは入れないので、取り外し可能な仕様にしてほしいとお願いしたところ、デフォルトが取り外し可能な仕様とのことです。また襟の芯もデフォルトでかなり柔らかいです。
店員さんも、カラーキーパーは外して着用してますと仰ってましたので、芯と合わせてイタリアっぽい柔らかい表情の襟になるような設定がデフォルトのようです。
逆に英国調のカッチリした襟がお好みの方は、芯を硬めにするカスタマイズをした方が良いかも知れません。
少し余談になりますが、私はキーパーを使う時はこういう形状記憶のを使ってます。好みの襟型をキープできて便利ですよ。
シャツに戻ると、襟周りでもうひとつ特筆すべきは、ラベルが何もついてないということ。コストダウンの一環かも知れませんが、私には好印象です。
続いて前立てのボタン。
ボタンはプラスチック。少しわかりにくいですが、糸はクロス掛けで、根元の糸巻きはありません。確かオプションで鳥足掛けにもできたと思います。こちらは裏前立ですが、勿論表前立もできます。
この前立部分の運針をはかってみたところ、3cmあたり16〜17針といったところ。ごく標準的な作りかなと思います。
1番下のボタンホールは横向きになっています。
ボタンホールそのものは、少し糸のほつれがあるところもあります。この辺りも価格相応の仕上がりだと思います。
続いて袖先。
袖の仕様は小丸。袖先のボタンは、標準でコンパーチブルや調整用のボタン有無が選べますが、今回はどちらも無しの1番シンプルなものにしました。
また、ここは特に聞かれなかったのですが、カフスが袖先に向かってすぼまった形の円錐カフスになっています。カフスをカーブして袖につける必要があるので、少し手間がかかると思いますが、着用時の見た目にも影響するポイントです。
写真は撮ってませんが、ポケットは無しです。これもマイ定番。
続いて背面を見てみます。
スプリットヨークが標準仕様です。柄合わせは、ほとんどピッタリです。
背中はダーツ仕様です。
好きな仕様は「ダーツもプリーツも無し」なのですが、今回の私のモデルである「スーパースリム」だと、背面はダーツ仕様だけとなっています。
最後に、裾の左右にはガゼットがついています。
主なディテールを見てきましたが、この価格帯での標準仕様としては、結構盛ってると思います。一方で縫製はそれなりという印象です。パッと見でわかるディテールにコストをかけてるな、という感じですね。
私の服選びもそういう方針なので、結構良いなと思います。ただ勿論、数回着ただけでボタンホールのほつれが酷くなってボタンの留め外しがしにくくなるようでは困りますので、耐久性の評価はこれからですね。
サイズはやや妥協しだけれど、満足!
今回の「スーパースリム」というモデル、名前からは超痩せ型の人向けかと思いきや、実は肩幅がっちり体型の人向けで、肩幅とバストのバランスが、肩幅広めに作ってあります。
バストはこのモデルの最小サイズが1番小さく、それでも私には余裕があるくらいなのでこのモデルになったのですが、肩幅も若干大きめとなっています。
このように、サイズ的には多少妥協点が有りますが、何せシャツのネックサイズ34という関門があるので、そこをクリアできればあとは多少はOKと考えています。
今回で言えば、バストの余裕も許容範囲内ですし、肩幅も袖丈が調整できるので大きな問題はないですね。
サイズバランスで言えば、肩幅やバストも調整できるビッグヴィジョンさんの方が優れていると思いますが、シャツを選ぶ基準はサイズだけではありません(ネックサイズは合ってることが前提)。
生地や襟、袖などの雰囲気、オーダー時の体験も含めて、今回のメージャーズさんでのオーダーはなかなか良かったと思います。
今後も、シャツ新調とフェアのタイミングが合ってくれば、チェックしていきたいと思います。
今回はユニバーサルランゲージメジャーズさんでのオーダーシャツを紹介しました。
最近青山商事さんはオーダースーツに力を入れていて、従来既製品を扱っていたスーツカンパニーでもSHITATEというレーベルでオーダーを取り扱っているようです。メジャーズと比べると、少し価格が安いエントリーラインというところかと思います。
SHITATEを展開する際に、スーツカンパニーの従業員にもオーダーを受けるのに必要な教育はされているはずですが、オーダーが上手くいくかは、店頭で採寸してオーダーを受ける店員さんの力量によるところもあると思いますので、従来からオーダーを受けているメジャーズさんの店舗でオーダーする方がリスクが少ないと思います。まぁ、店員さんの個人差もあるのですけどね…
メジャーズさんのシャツのこだわりポイントはこの記事で書いた通りで、割と尖ってるかなと思いますので、お好きな人には選択肢の一つとして良いかなと思います。ではでは。