こんにちはトリグラフです。さて、今日は以前書いた格安SIMへの乗換記事に関連した記事をお送りします。
※本記事は2017年8月9日時点でのザックリとした比較ですのでその点ご留意ください。
【注意】主にソフトバンクでiPhone6以前のiPhoneを利用中の方向けの記事です
実は私のブログでアクセスが多いのはこちらの格安SIMへのMNP記事だったりするのですが、
この記事に関連して、8月になって少し動きがありました。
上の記事は今年5月に書きましたが、その時はソフトバンクのSIMロックがかかったままで使える音声通話付き格安SIMはなく、日本通信がデータ通信専用SIMを提供していただけでした。
更に私のiPhone6はSIMロック解除もできないことから、iPhone6を下取に出してSIMロックフリーのiPhoneSEを買ったうえで格安SIM(OCNモバイルONE)にMNPしたわけで、上の記事も私と同じような環境の方向けに書きました。
しかし8月1日に、同社からiPhone専用*1の音声通話付きプランが8月16日から提供されるとリリースがあり、料金体系は8月9日に発表がありました。
そのため今ソフトバンクのiPhone6の方も、日本通信へのMNPが現実的になってきましたので、本記事は日本通信の音声通話付きプランの料金体系を紹介しつつ、どれ位お得なのか?を簡単に解説します。
スマホ周りは私はそれほど詳しいわけではありませんが、上の記事は私のブログの中ではアクセスが多いため、あまり古い情報のままほったらかしにもできないと思いますので、私の分かる範囲で補足記事を書くことにしたというわけです。
そのため「ソフトバンクでiPhone6以前のiPhoneを利用中」の方以外にはあまり関係ないのでご了承下さい。
日本通信の音声通話付き格安SIMの料金体系は?
というわけで早速料金体系を見てみましょう(以下全て税抜き表示)。こちらの画像が見やすいかな。
(http://www.j-com.co.jp/news/1705.html より2017/8/9転載)
画像で「通話定額コミ」とありますが、これは1回5分以内の国内通話が定額、という意味。5分を超えると30秒で10円です。
また料金プランは当月のデータ通信量に応じて上がっていくらしく、5Gで契約してたけど2Gしか使わなくて損した…ということはなさそうです。
ただ5G以上は低速通信しかないようで、データ通信量の繰越も無いようですね。また最低契約期間や解約金は無いようです(いずれも8月9日時点)。
その他詳細は下記ページをご確認ください。
2017年8月11日追記:5分定額通話は外せるらしい
記事公開直後に、日本通信さんからツイッターでこのような返信が。
ご紹介いただき誠にありがとうございます!通話定額5分かけ放題は初月から外すことはできますので、全然通話しない方なら月額料金から500円引かれます。例:2,450円→1,950円
— 日本通信b-mobile公式 (@bmobile_jci) 2017年8月11日
外せる?本当ですか?それって結構大事なポイントなのでは…
「電話番号が必要 」と考える人の中では「社会生活上、携帯電話の番号を持っていることは必要だが、自分から使うことはほぼない」という人は一定数いると思います(私もそうです)。
そういう人にとっては、定額通話が外せることはアピールになると思いますが、商品詳細ページには何も記載がないのです。何故なんでしょうね…
外した場合は500円安くなりますが、下で行っている比較検討はちょうどOCN側に500円を通話料金として乗せての比較です。外した場合で比較すればどちらも同じだけ電話料金はかかるので、差額1,200円での比較はそのまま活用できると思います(追記ここまで)。
例としてOCNモバイルONEと比較
さて、格安SIMはたくさん種類がありますが、ここでは例として私の契約しているOCNモバイルONEと比較してみます。料金プランはこちらのページ。
プランはいくつかありますが、単純比較しやすい2プランを見てみます。
OCNモバイルONE 音声通話付きプラン
- データ通信量3G 1,800円
- データ通信量6G 2,150円
(通話定額は無し、通話は専用アプリからの発信では30秒10円)
OCNモバイルONEは格安SIMの中では特に安いというわけではありません。
日本通信のように利用量に応じてプランが変わるわけではありませんが、データ通信量の繰越ができ、毎月1回、翌月の料金プランの変更ができます。
以下の比較では、初期費用等は大体同じとみなして月額だけで考え、更に通信速度等も考えないことにしますが、細かい違いを無視して考えますと、パッとみて日本通信は高くみえますね。
3G同士なら1,350円、6Gと日本通信の5Gとを比較すると1,700円の差です。
もちろん日本通信は通話定額部分があるので、ここをどう評価するかが大切ですが、私のように使うのはほぼデータ通信(だけどもちろん通話もできなきゃ困るよ)という人だと、従量通話分も含めても月額1,000円以上は日本通信が高くなりそうです。
SIMロックフリー端末代込みで考えると?
でもこの割高感はデータ通信専用プランでも同様です。元々、日本通信のソフトバンク回線を使った格安SIMのターゲットは、ソフトバンクでiPhone6以前のiPhoneを使っているユーザーでして、それ以外のユーザーから見るとそれほど魅力的ではありませんでした。
というわけでここでは、上記ユーザーを想定して、日本通信以外の格安SIMに、SIMロックフリーの端末を新たに買ってMNPする場合との比較を考えます。
例えば日本通信の5GとOCNの6Gを比較すると月額1,700円の差額。OCNのほうは従量での電話代が幾分かかるでしょうから、それが500円かかるとして、月額1,200円OCNのほうが安いとしましょう。この差額分をOCNにMNPするためのSIMフリー端末代金に充てることを考えます。
例えば私の場合、ソフバンのiPhone6 64GBを下取りに出してSIMフリーのiPhoneSE 128GBを44,264円*2で買いました。
この金額を月額の差額で割ると、大体37ヶ月使うと日本通信とOCNでトントンになります。計算するとこういうことです。
- 日本通信 3,850×37=142,450円
- OCN (2,150+500(音声通話代))×37+44,264=142,314円
37ヶ月以上使うならOCN、それより短いなら日本通信がお得ということですね。
もっと安いSIMフリー端末を選べば、もっと短い月数でOCNがお得になりますし、逆に高い端末ならもっと長い月数でも日本通信のほうがお得になりますね。
更に、ここでは月々の音声通話代(の差額)を500円としましたが、LINE電話などを使って通話代を抑えればここはもう少し小さくできるかもしれません。
また当然、別の格安SIMとの比較も考えていくと…きりがないところです。
ですのでこの辺りはそれぞれの使用環境や使いたい端末でシミュレーションしてみてください。
まとめ:ソフトバンクでiPhone6以前のiPhoneユーザーは一考の価値あり
私がMNPした時にこの料金プランがあったらどうしたか?これは結構難しい問題です。
iPhone6の性能には満足していたので、端末は変えなくてもよかった。となるとこちらの日本通信のプランはなかなか魅力的ですが、通信量が少し不安。毎月5Gはほぼ必ず使うんですよね。
とはいえ、日本通信は最低契約期間や解約金は無いので、とりあえず変更してみて、どうしても不便なようならその時にはSIMロックフリー端末を買って別の格安SIMに行くというのもあり得たかもしれません。
一方、データ通信より音声通話を使う頻度が高い方にとっては、日本通信はより一層魅力的な選択肢かもしれませんね。
いずれにせよ、格安SIMの選択肢が増えるのは良いことですから、本記事が皆さんの格安SIM選びの参考になれば幸いです。ではでは。