こんにちは。7月にオーダーしていたスーツがやっと出来上がってきましたので、レビューしたいと思います。
目次
ブラウン、じゃなくてブルーグレー
早速ですが、今年作ったのがこちらのスーツです。
昨年はライトグレーのフランネルのスーツを作りました。
今年は当初、ブラウン系で考えていました。実は何年か前にブラウンのダブルのスーツを作って、ブログでも紹介したのですが、結局あまり着ていません。色が濃すぎました。
なのでもう少し色の浅いブラウンで、いわゆる合物生地で探していましたが、どうもそういうのはあまり店主が勧めたがらない。
ちょっと普通すぎるので、もっと仕立て映えのする生地で作った方が、満足度が高いのでは?という提案で、今回のブルーグレーの生地を勧められました。
ネイビー系はジャケット含めると結構あるのですが、それらより少し浅い色目。ブルー系は好きですし、店主のことも信頼していますので、今回はこちらにしました。
生地のアップ。
メランジでヘリンボーン柄、と思っていましたが、雰囲気ヘリンボーンという感じでしょうか。色はかなり明るく写ってしまいましたが、実際には最初の写真が近いです。
実は目付けが結構あります。正確には忘れちゃいましたが、多分400gくらい。去年作ったフランネルより重いくらいです。
ただ見た目はフランネルほど秋冬感はないので、着られる期間は10月から3月、4月くらいといったところかなと。フランネルより長い期間着られるもので考えていたので、その点はクリア。
こちらの生地はCARLO BARBERA(カルロ・バルベラ)のもの。イタリアの有名なミルです。
でも、この生地はあまり光沢はなく、イタリアの艶っぽい感じというよりはイギリスのしっかりした感があります。でも触ると柔らかなところは流石だなと。
デザイン・ディテールはいつも通り普通
デザインを見ていきます。写真を再掲。
といってもデザインはごく普通で、段返り三つボタンのシングル、フラップポケット。フランネルのスーツは少し遊びを入れてパッチにしましたが、こちらはビジネス用途なのでフラップです。
袖のボタンは4つ、あきみせです。ボタンは分かりづらいですがブラウン。
ラペルのロールとノボリの綺麗さはいつも通り。ここは本当に気に入っています。
最近はもっとゴージラインが低いものが流行りですが、私はハイゴージが好きです。いまのところは、ですが。
続いてバックスタイル。
これも私の定番、サイドベンツ。別にセンターベントでも良いのですけど、なんとなく好きです。勝手にサイドベンツの方がエレガントと思い込んでいます(笑)。
パンツも一応。
これもお決まりで、ベルトレスでサイドアジャスター、ノータック、裾幅18cmのダブル。
裾幅とかダブルの幅とかは、自分の体型(身長)からするとこれくらいが1番バランスが良いように思います。
こんな感じでデザインやディテールはワンパターンなので、生地が決まればあとはササっとオーダーが終わることが多いです。体型もほとんど変わりませんので。
いつものように、着た時に「普通に見える」ことが大事です。
着画はこちら
少し暗く写ってしまいましたが、鉄板のアズーロエマローネで合わせました。
基本的にはネイビー系のスーツ・ジャケットと同じコーディネートで良いと思います。
しかしこの写真で見るとすごく細いスーツに見えますね。実際細いのですが、自分にとって普通にすると細くなるんですよ。我ながら何を言ってるのか分かりませんが…
インスタからも一枚。
生地の感じや、ラペルのロールやノボリの美しさはこちらの方がよく分かるかと思います。
遠目だと無地ですが、これくらい寄るとメランジ調の主張が程よく出ています。派手なシーワード&スターンのネクタイにも負けてないですね。
この表情のある生地だと、ウールのネクタイとの相性も良さそうです。あとはタートルネックとか、カジュアルにも合わせやすいかなと(多分、そういう機会はないと思いますが)。これから来年の春先まで、活躍してもらいます。
今回はブルーグレーのスーツのレビューをお届けしました。
10月頭に一度上がってきたものの、紆余曲折あり結局11月中ばの仕上がりでした。しかし紆余曲折の甲斐もあってか?満足できる仕上がりになりました。店主のいう仕立て映えというのも、確かに頷けるところです。
ネイビー、グレーの定番スーツを持っている方は、少しずらしたこの色も良いかもしれません。
来年は年明け早々に、春物のジャケットをオーダーしようかなと思ってます。次こそはブラウンと思ってますが、どうなることやら、
さてさて、年末はいつも資金切れで年度替わり(決算期が12月)をおとなしく待つのが通例なのですが、今年はあと二つ紹介するものが残ってます。
一つは勿論もうインスタにあげちゃってるグレンフェルですが、その前に小物を軽くご紹介する予定です。ではでは。