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GRENFELLのSLIM CAMPBELLをレビュー

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こんにちは。今日は出会ってしまったまさかの大物、グレンフェルのコートのご紹介です。

目次

買えないはずが…

早速、今日の主役はこちらです。

GRENFELLのSLIM CAMPBELL。色はオリーブです。

このコートについては、11月半ばに「買えないけど気になる!」ということでとりあげた3つのコートの一つです。

手持ちのバルカラーコートは結構タイトでして、ビジネスで羽織るには良いですが、オフで着るのはちょっと厳しいかなという感じ。少しゆとりのあるこちらはオンオフ行けそうですので、とりあげた3つの中でも最も気になっておりました。

しかしハードルはやはりお値段。新品の16万円近い金額はおいそれとは出せません。ですのでメルカリやヤフオク等でそこそこのお値段で出てないかな〜と探索しておりました。買わなくても探索するのはタダですからね。

最小サイズである34がまずレアなので、36でも良いかな〜と思っていましたが、それでも最近はなかなか出物がありませんでした。まぁ元々今季コートは見送りだったので、無ければ無いで問題なし。

そんな中、会社の昼休みに高円寺のSafariさんのインスタを見ていたところ、1時間前にアップされたばかりのこのコートを発見!

サイズ34、ライナー付き、写真で見る限り美品ときてお値段66,000円。

一瞬「今年、コート買わないはずだったよな…」と思いましたが

「いや、これを逃したら絶対一生買えない!」と思い直してスグにSafariさんにその日限りの取り置きを依頼し、溜まってる仕事も定時で切り上げて高円寺へ向かいました。

後はもう、試着して、流れるようにカードで支払いしておりました。

ちなみにダメージもほとんど感じられません。汚れやすい袖口や襟の内側も非常に綺麗な状態です。

GRENFELLについて

GRENFELL(グレンフェル)についての紹介は以前の記事で少し書きましたが、改めて。

グレンフェルは1890年創業、バーバリー、アクアスキュータム、マッキントッシュらと並ぶ、イギリスの老舗アウターブランドのひとつです。

極寒地へ行く探検家のために作られた「グレンフェルクロス」と呼ばれる高密度コットン素材を用いた重衣料が有名です。

バーバリーやマッキントッシュは総合ブランド化していると思いますが、グレンフェルは比較的、アウターに絞った商品展開を貫いているように思います。その分、あまり洋服に興味のない人の認知度は低めかなと。

日本で有名なのは短丈のブルゾンである「ゴルファー」かと思います。

というか、スリムキャンベルも今なんと半額セールで新品が8万円で買えるお店が!嬉しいライナー付き!!サイズ38はまだ残ってます!!

デザインはシンプル

ではコートの紹介に移ります。写真を再掲。

形としてはオーソドックスなバルカラーコートです。特徴と言えるのは、襟が少し大きめなところでしょうか。前立ては比翼仕立て、ボタンは6つです。

ボタンにはこのようにGRENFELLの刻印が入っています。

続いてバックスタイル。

袖はラグランスリーブでいわゆる「一枚袖」。ここ数年のオーバーサイズブームで、一躍有名になったワードではないでしょうか。

肩が自然に落ちることで、身幅が広めでも服に着られてる感がなくなり、カッコよく見えるということで人気の袖つけ方法です。

このコートの場合は、比較的ドレッシーに見える比翼仕立てにリラックス感のあるラグランスリーブの一枚袖というのが、なかなか無い塩梅と思います。

ディテールは充実

一見シンプルなコートですが、ディテールはなかなか見るべきところが多いです。

まずは、このコートのウリのである取り外しできるライナーから見てみます(ライナーなしバージョンもあります)。スペースの都合で半身の画像になりますがご容赦をば。

ライナーはボタンで留めるタイプ。着脱してみましたが、ボタンが外しにくいということもなく、スムーズに着脱できました。

ライナーはそれほど厚手では無いのですが、あると無いとではかなり防寒性が変わります。ライナーありなら都心なら真冬でも行けますし(ただし袖にはライナーはないので、寒い地域では厳しいと思います)外せば春先や秋口に良さそうです。ちなみにライナーには10%カシミヤが入っています。

ライナーを外した裏地はこんな感じ。ポケットの裏側です。

無骨な感じのコートの裏地として、リラックスした感じのチェックが洒落ています。袖裏はアセテートなので、袖はスッと通ります。

グレンフェルクロスを表すタグは探検家が描かれており、ブランドの由来を表しているようです。

で、ポケットの切れ込みが裏から見えているということは

このように、手を通すことができます。これはコートを着てボタンを留めたまま、中に着ているもののポケットから物が取り出せるようになっている仕様。

元々が探検家のためのウェア発祥なので、その伝統を受け継いでいるということかもしれません。

勿論、ライナーにも同じ部分に切れ込みがあるので、ライナーをつけていても使えます。

表地に戻って、ポケットを見てみます。

バルカラーコートらしくスラントポケット。ボタンがついています。

見た目には分かりませんが、ポケットがかなり深いです。スマホをポケットの中に入れると、ちょっと手が届きにくいくらいです。

続いて襟裏。

台襟に何本も縫い目が入ってます。シーラップ のコートにもこういう縫い目が入っており、どういう効果があるのか調べたんですが、イマイチ分からず…補強でしょうかね。

バックのベントには、ベントの長さを調節するボタンがついてます。

最後に袖口。

ストラップがついていて、ボタンが2つあり、袖口の太さを変えられます。私はこのコートは袖を絞って着ています。一枚袖ということもあり袖がかなり太めなので、少し絞った方がスッキリするような気がしてます。

ディテールの一つ一つは派手なものはないですが、どれもしっかり作ってある印象です。ベントのところのボタンとか、現在だとどういう時に使い分けするのかちょっと分からないものもありますが、昔からの伝統に沿ったディテールなのだろうと想像しています。馬に乗る時は外したんだろうか、とか(笑)。

私は老舗かどうかという点にはそれほどこだわりはありませんが、ついていることに意味が見出せるのは老舗ブランドならではかと思います。



今回はグレンフェルのブランドやデザイン、ディテールの紹介でした。ディテールはなかなか見どころがありましたが、デザインはごく中庸なものです。

このデザインのコートを着てみるとどうなるのか?は、次回改めてお送りしたいと思います。遅筆な私ですが、年内にはなんとか(笑)。

また記事中で紹介しましたが、こちらのコートの新品がかなりお買い得な価格で売られているようです。サイズや数は限られていると思いますが、興味のある方は是非!ではでは。