こんにちは。毎日着るものを選ぶのが楽しい時期になってきましたね。
今日は今年最後の大物として仕込んでいた秋冬物のスーツが出来上がってきましたのでまずはディテールのレビューをお送りします。
目次
そろそろ「しっかり秋冬物のスーツ」を
大体、年に1着はスーツやジャケットをオーダーするのですが、これまで基本的にスーツは合物っぽいものを選んできました。
イメージとしては、目付けが250〜300g/㎡くらいの、サラッとした感じのスーツです。
理由は単純で、長い期間着るためです。この頃は夏がどんどん長くなっているので、冬物のスーツを買ってもせいぜい3-4ヶ月しか着られませからね(コスパを気にする割には、コートは多いのですけど)。秋冬物のジャケットは3着ありますし、そっちで季節感を出せたら良いかなと。
ただ、そんな私もそろそろ、しっかり、がっつり秋冬物といえるスーツが欲しいなと、そんな気分になってきました。春夏用にはグリーンのジャケットを補充したし、次は秋冬だなと。
言いかえると、やっとそういうところまでワードローブが埋まってきたかなと。あくまで自分的にですがね。いやー、長かった。
ちょうど今春、グリーンのジャケットをオーダーしたテーラーがなかなか具合が良いので、こちらにお願いすることにしました。
はて、今年はウエストンを買ったので緊縮財政とか言ってた人がいたような…まぁ半年前のことなんて、誰も覚えていませんね。
選んだのはライトグレーのフランネル
秋冬物のスーツとしてまずイメージしたのがグレーのフランネルです。
別に何かからインスピレーションを受けたというわけでもないのですが、とりあえずコレだな、という思い込みがありました。
ネイビーは秋冬物のジャケットが2着ありますし、ブラウンのフランネルはまだちょっと早いような気もするので。
そういうわけでテーラーでもグレーフランネルを見せてもらいますが、着分生地で良いのがあったのでほぼ即決でした。
今回購入したのはこちらのライトグレーの紡毛フランネルのスーツです。
パッチポケットにしました
さて、全体写真をのせたので生地の紹介の前にデザインから見ていきます。
上の写真でお分かりのように、スーツではありますがパッチポケットにしました。デザインの上ではこれが1番の特徴です。
通常ならスーツのジャケットはフラップポケットにするところですが、ジャケット単品使いも視野に入れてパッチポケットにしてみました。
スーツでパッチポケットにするのは今回が初めてですが、そもそもライトグレーのフランネルという時点でビジネス本流のスーツでもないですし、こういうのも良いかなと。フロントは三つボタン段返り。
ということで次は生地とボタンのアップを。
生地はカノニコの紡毛のフランネルです。
目付は340g/㎡と、秋冬物としては特に重くはないと思います。ただ、私がこれまで作っていた冬物ジャケットよりも厚みを感じる仕上がりです。
触ると起毛感がありつつ、サラッとした感じ。アップにすると豊かな表情がよく分かります。
ちょっと検索すると、カノニコで同じような見た目・目付のものが出てきたので、定番的なものなのでしょうか。詳しくないのでよく分かりませんでした。
ボタンはグレーのマーブル系。ただ光沢の無いものにした方が良かったかもしれません。
続いてパッチポケットのアップ。
少し丸みのあるナポリっぽい感じにしています。袖のボタンは重ねで4つです。
バックスタイルはこちら。
こちらはいつも通りのサイドベンツです。
襟のステッチもスポーティに
続いて襟と肩周り。
パッチポケットのステッチもそうですが、襟のステッチも内側に入れてもらうことでジャケットっぽいスポーティさを出しました。
実際にジャケット単品で使うことがどれくらいあるのかは分かりませんが、着用時期が完全に秋冬に限られますので、その時期にあってはなるべく色々使いまわせるようにしておきたいなと思いました。
肩はマニカカミチーチャ風です。
パンツはダブルでやや太め
続いて組下のパンツ。
こちら、腰回りは自分の定番である「ベルトレス」「持ち出しはフック」「ノープリーツ」「股上浅め」という仕様ですが、裾はダブルにしており、全体的にやや太めにしています。といっても裾幅は18cmで細めです。
裾はこれまでなんとなくシングルが好きだったのですが、クリースが外に逃げてしまうのが気になっていたところ、裾をダブルにして重みを出して、パンツも少し太くして脚に触れにくくすれば多少緩和されるだろうと提案されました。
実はほぼ同じ仕様で夏用のパンツをオーダーしており(ブログでは紹介できてませんが)今回はそれを微調整してオーダーしました。
ワンプリーツも相談しましたが、体型的にプリーツが開きやすいと言われましたし、以前オーダーしていたお店でもプリーツを入れるなら股上を深めにしないとバランスが悪いとも言われており、自分としては股上浅めが好きなのでこの辺りはそのままとしました。
「乗れる流行には乗る」というスタンスですが、自分の体型を考えるとここは今までのままの方が良いなと。ま、なんだかんだオーバーサイズのコートを買ったりしてますから、先々は分かりませんが(笑)。
驚きのお値段
さてこのスーツのお値段、税込でほぼ6万円でした。
値段を聞いた時は「いや、ジャケット単品じゃなくてスーツですよ?」と聞き返しましたからね。昨今のいろんな値上げを考えると信じられないお値段。なかなかお買い得でした。
来年からはやはり値上げだそうで…給料も上がればなあ。
今日はライトグレースーツのディテールの紹介でした。
少しカジュアル・スポーティに振ったジャケットですが、実際には仕事に着ていくのが1番機会が多いと思います。着こなしでも少しスポーティさが出せれば良いのですが、あまり気にしすぎるのもよくないので、ほどほどに。とにかく買ったものはちゃんと着る・履くというのがモットーですので。
次回は着画をお届けいたします。ではでは。